初心者でもわかる!ヨットウェアの選び方を徹底解説
ヨットは、海や湖を滑走し大自然が感じられるアクティビティです。レジャーはもちろんスポーツとしても世界中で人気があり、オリンピック競技にもなっています。そんなヨットに乗る時には、きちんとヨットウェアを着用することが大切です。レジャーであっても万が一海や湖に落ちてしまったときに、ヨットウェアを着用していないと命の危険にもつながります。この記事では初心者の方におすすめのヨットウェアの選び方について解説いたします。
ヨットウェアを買うかレンタルするか
ヨットを楽しむ際に必要なヨットウェアですが、購入すべきかレンタルすべきか悩む方も多くいます。1度もヨットを体験したことがないという方であれば、まずはレンタルをして着心地などを確かめてみましょう。以下、詳しく解説いたします。
最初はレンタルしてみる
初めてヨットにチャレンジするのであれば、経験者やインストラクターなどの指示の元で体験することでしょう。そんな方はいきなりヨットウェアを購入する前に、まずレンタルをして着心地やサイズ感を確かめてみることをおすすめいたします。ヨットウェアとひと口にいっても、ラッシュガードやウェットスーツ、ドライスーツなど種類はさまざまです。種類によって機能や着心地は大きく異なりますので、まずはレンタルで試してみましょう。また、季節によって着るべきものも異なるため、年に1回くらいしかしないという方であれば、一式揃えるよりレンタルの方が安くすむこともあります。
実際に着てみて購入する
ヨットを頻繁に行うのであれば、購入を検討しましょう。ヨットウェアは、スポーツショップなどでも扱っています。ショップによっては独自のヨットブランドを展開し販売しているところもあり、比較的安価に購入可能です。ヨットウェアにもさまざまな価格帯のものがあり、機能性が高いものほど価格も高くなる傾向にあります。本格的に取り組みたいのであれば、やはり長く使える高機能なものを選ぶことをおすすめいたします。
ヨットウェアの素材の違い
ヨットウェアの素材は、主に裏起毛、スキン、ジャージ、ストレッチジャージの素材が使用されています。以下では、それぞれの素材について詳しく解説いたします。
起毛
裏起毛とは、裏面に使われている素材で、繊維を起こし毛羽の長さを一定にカットしたものです。ふわふわとしていて肌ざわりが良く暖かいため、パーカーやフリースなど冬場の洋服にも多く使用されています。そんな裏起毛はヨットウェアにも使用されているものがあります。暖かい素材なので寒い冬場に適しています。
スキン
スキンは、ウェットスーツなどの表面に使用されることが多い素材で、速乾性があり海や湖から出たときの水切れが良いという特徴があります。また、身体にフィットしてくれるため着心地も良く保温性もあり、機能性が高いです。ただ身体にフィットするため脱ぎ着がしにくいという点もあります。
ジャージ
ジャージは、スタンダードな素材として多くのヨットウェアに使われています。耐久性が高く丈夫なわりに安価なものも多く、初心者の方にもおすすめです。また、ジャージ素材はカラーバリエーションが豊富なため、デザイン性が高いのも特徴のひとつです。
ストレッチジャージ
ストレッチジャージはその名のとおり、ストレッチ性のあるジャージ素材です。伸縮性があるので脱ぎ着しやすく、ジャージ素材なので動きやすさも抜群で、ヨットだけでなくさまざまなマリンスポーツにも適しています。
季節別ヨットウェアの選び方
ヨットウェアを選ぶ際には、素材だけでなく厚みもチェックしておきましょう。
以下では、春夏向け・秋冬向けのヨットウェアについて解説いたします。
春夏向けのヨットウェア
春夏に適しているヨットウェアは、ラッシュガードにウェットスーツ、ウィンドブレーカーです。ウェットスーツの厚みは、3mmから5mmのものを選びましょう。厚みが薄いほど安価になる傾向がありますが、真夏といっても海の上です。風が強く吹いて肌寒く感じることもあります。
秋冬向けのヨットウェア
秋冬に適しているヨットウェアは、ウェットスーツにウィンドブレーカー、またはドライスーツです。ウェットスーツの厚みは7mmと、しっかり厚みのあるものを選びましょう。また、裏起毛など暖かいかつ保温性のある素材のものを選ぶこと、手先や足先まで完全防水のものを選ぶことも大切です。万が一、冬場に海や湖に転落すれば一瞬で命取りです。機能性の高いヨットウェアを選びましょう。
ストレッチ具合もチェックしよう
ヨットウェアは厚みがあるほど、動きにくくなってしまいます。また、薄くても硬い素材であれば動きにくいです。ストレッチがあるかないかで着心地が変わるのはもちろんのこと、着脱のしやすさも変わってきます。ヨットの上で快適に過ごすためにも非常に重要ですが、その前後でストレスを感じないためにも、選ぶ際にはストレッチ具合も確かめておきましょう。
サイズ選びでチェックすべきポイント
ヨットウェアを選ぶ際にチェックすべきポイントは以下の3点です。
首、手首、足首がフィットしているか
ヨットウェアはある程度、身体にフィットするものを選ぶべきです。身体にフィットしているか全身で感じるのはもちろんですが、首、手首、足首の3つの首のフィット感は重要です。大きいと3つの首からウェアの中に水が入り込んでしまいますし、小さいと締め付けられるような感じになってしまいます。3つの首がしっかりフィットしていて快適なものを選びましょう。
曲げたときにもたつきがないか
ヨットウェアを着て、屈伸をし曲げたときにお腹の部分や肘、膝部分にもたつきがないかを確認してください。厚みのある素材であれば少しもたつきが発生することがありますが、かなりもたついているのであれば大きすぎるかもしれません。もたつきがあると動きにくいのはもちろん、引っ掛けやすく破れる原因にもなってしまいます。身体を曲げたときにもフィットしているものを選びましょう。
生地が引っ張られる感じはないか
ヨットウェアを着た時に生地が引っ張られるような感じがあれば、小さすぎるかもしれません。女性の場合であれば胸やお尻まわり、男性の場合であれば肩や腕まわりが窮屈に感じやすいです。身体の一部分のパーツが大きく既製品ではサイズの合うものがないという方は、サイズオーダーという選択肢もあります。
ヨットウェアだけでなく足元にも注意
ヨットウェアを購入したらすぐにでもヨットに乗りたくなりますが、ヨットに乗る際には足元にも注意が必要です。
ビーサンや紐付き靴はNG
海や湖のレジャーには水に濡れても丈夫で脱ぎ着しやすいビーチサンダルを履こうと考える方もいますが、ヨットの上は水に濡れていて滑りやすく脱げやすいビーチサンダルは非常に危険です。また、紐付きのスニーカーも引っかかって転んでしまう可能性があります。ヨットに乗る際には滑りにくく水に濡れても良いスニーカーを準備しましょう。
マリンブーツも用意しよう
頻繁にヨットに乗るのであれば、ヨットウェアだけでなくマリンブーツも用意しておくことをおすすめいたします。マリンブーツは滑りにくく、風や波で大きくヨットが揺れてもしっかりと踏ん張って立てます。本格的にヨットを楽しむのであれば、安全のためにもマリンブーツも用意しましょう。
まとめ
自分に合った快適なヨットウェアを見つけることができれば、より一層ヨットが楽しめます。ヨットウェアを選ぶ際にはデザインで選びがちですが、いつ行くのかどこでするのかなど状況を考えて素材や機能を選びましょう。もちろん自分の身体のサイズに合っているかということも重要です。夏場のヨットは強い日差しのため日焼け止めや帽子、サングラスもお忘れなく。また、冬場は厚手の靴下やタイツなどでしっかり防寒をしてヨットを楽しみましょう。